さらに厳しくなりそうな半導体関連株

半導体銘柄の現状とこれから

年初から半導体銘柄の下落が続きます。
僕は今年の1~2月に半導体株から、商社株や海運株へと銘柄を組み替えました。
セクターローテーションといわれるものです。
セクターローテーションをした後も半導体銘柄は保有していましたが、ウエイトを落としつつチェックをしていました。

この時は米国債金利が上がってきたので、グロース株からバリュー株へと資金が移動していることが主な理由で実需を伴っていないようでした。
実際、今年の前半は半導体が足りないといわれていました。
半導体株は時間的な日柄調整を経れば、株価はある程度戻ると思っていました。

しかし、先月くらいから日本経済新聞の半導体の記事の内容が変わってきました。
「在庫調整」や「設備投資の削減」という内容が増えてきました。

10/14(金)の日本経済新聞12面「TSMC、設備投資1割減」には、下のようにありました。

世界半導体市場統計(WSTS)によると、電子機器の「新型コロナウイルス特需」を追い風に成長が続いた半導体の世界売上高は、7月に2%減と32カ月ぶりに前年同月を割り込んだ。8月は4%減と減少率が拡大し、潮目は完全に変わった。

在庫調整の長期化をにらみ、「23年の半導体市場は4年ぶりのマイナス成長を見込む」(英調査会社オムディアの南川明氏)との見方さえ出始めた。

どうやら全体として実需が減っているようです。
少し前には、エアコン向けの半導体在庫は十分に足りているという記事もありました。

ついにシリコンサイクルの谷がやってくるようです。
既に谷に入っているのかもしれません。

記事に「半導体の世界売上高は、7月に2%減と32カ月ぶりに前年同月を割り込んだ。8月は4%減と減少率が拡大」とありました。
半年前(6ヶ月前)は今年の1~2月に当たり、半導体銘柄が下落し始めた頃です。
株価は経済に半年くらい先行するといわれますが、振り返ると当てはまるなという印象です。

チャートは半導体製造装置大手の東京エレクトロン(8035)5年週足のものです。
今年の年初が最高値で、そこから下落が続きます。

現在、株価は200日移動平均線付近に位置しています。
過去、何度か200日移動平均線にタッチしましたが、反発してきました。
しかし、今回は下へ落ちてしまうのではないかと危惧しています。

半導体は各国で国策にもなっています。
半導体工場誘致への補助金、炭化ケイ素などの新しい材料のパワー半導体、回路幅2ナノ半導体、メタバース、次世代の分散型インターネットWeb3.0など半導体にとっての未来は明るく、半導体がないと訪れない世界がそこまで迫っています。
もしかしたら株価は、そろそろ反転上昇するかもしれません。

有望であることは間違いありませんが、僕の第一シナリオです。
今後、米国債金利の上昇と金利の高止まり。
世界景気の停滞から需要が減少し、シリコンサイクルの谷へと移行。
もし円安から円高へシフトすると円安メリットがなくなり、半導体関連企業にとって明らかに逆風になる。
半導体はサイクルがあり、グロース株に該当しますので株式、株価という視点からはしばらく厳しいのかなと考えています。

最後になりましたが、投資における判断は自己責任でお願いします。